【こんな時ママはどうする?】おもちゃの取り合い。ありがちなNG対応と正しい対応法

子どもが二人以上いると、
必ずと言って良いほど起こる「おもちゃの取り合い」
兄弟・姉妹での取り合いや、お友だちとの取り合い。

いずれも多くのママにとって、大きな悩みの一つ。

こちらの記事では、
ママと子どものための心の相談室こころラボ代表
公認心理師*臨床心理士YUKAが
おもちゃの取り合いの時のママの対応についてお伝えします。


なぜ他の子の物を取るの?

そもそも、子どもは何故他の子どもが使っているものを取るのでしょう。

子どもはまだ経験値や想像力が発達段階にあります。なので、オモチャをただその場に置かれても、それだけではどのように遊べるのか、
そのオモチャを使ってどんな遊びが出来るのか想像が出来ません。
遊びが想像できないと、「面白そう」と興味もわきません。

しかし、誰かが(兄弟や友だち)が実際に遊んでいる姿を見ると
具体的に遊び方がわかるので、
その遊びやオモチャが楽しそうに魅力的に見えます。

そして、
・「貸して」と相手に頼む
・順番を待つ
・同じようなオモチャを探す
などのスキルを身に着けていない低年齢の子どもであれば、
魅力的で欲しいオモチャを手に入れるために
「人の物を取る」という行動に出てしまうのです。

我が子がよその子のオモチャを取った。ママはどうする?

公園などで、よその子のオモチャを我が子が取った場合、
よくありがちなNG対応は

・ママが我が子からオモチャを取り上げて返す。
・我が子に「ごめんなさい」を言わせる。
・我が子に他のオモチャを与えたり、別の場所や遊びに誘う。

など、まずはお友だちにオモチャを返すことを優先するママが多いです。

ママの気持ちとしては
・他の子の気持ちがわかる、思いやりのある子に育って欲しい。
・他の子のママの目があるので、自分の子を叱らないといけないと感じる。
ということがあるかと思います。

しかし、これらの行動では我が子の思いやりの気持ちは育ちません。

我が子からオモチャを取り上げることは、
我が子の「このオモチャが欲しい」という気持ちを
無視していることになります。

自分の気持ちを十分に大切にしてもらえない子どもは、
他の人の気持ちを大切にすることも出来ません。

そして、子どもの中で不満が溜まっていきます。

「素敵なオモチャだから使いたくなったんだね。」と
まずは我が子の欲しくなった気持ちを受け止めましょう。

「ごめんなさいは?」と
「ごめんなさい」というセリフを言うように
ママやパパが促す光景はよく目にしますが、

言わせることを何度しても、
子ども自身の中から反省や謝罪の気持ちが湧き起こらない限り、
「ただ言っているだけ」で何の意味もなしていません。

したがって、何度も同じ行動を繰り返します。

使っているオモチャを突然奪うことは、
相手に悪いこと(謝らなければいけないこと)である、
ということが理解できていない段階で
いくら「ごめんなさい」だけを言わせても意味がありません。

ごめんなさいを子どもに言わせるのではなく、
ママが子どもの代わりに相手の子どもに
「急にオモチャを取っちゃってごめんね。
○○君が楽しそうに遊んでいるから羨ましくなっっちゃったみたいなの」
などと、まずは謝るお手本を見せましょう。

そして、我が子の注意を他にそらせようとする対応ですが、
オモチャを取った後の対応としては良くありません。

理由は「オモチャを取り上げて返す」と同じで、
我が子の気持ちを尊重していないからです。

とは言え、お友だちのママの手前、
自分の子どもの気持ちばかり大切にするのも気が引ける、
今後の関係性を考えた時にそうも出来ない、ということもあるでしょう。

理想的には、
ママ友と子どもの気持ちを尊重する対応などについても
あらかじめ理解をしてもらい、
お互いにそれぞれの子どもの気持ちを尊重することが出来ればいいのですが、
なかなかそこまで価値観を共有できるママ友もいないかもしれません。

ママが子どもを見ていて、
お友だちのオモチャを取りそうになった時(オモチャを取る前)に、
我が子の気を他にそらしてあげるのは対処法の一つです。

兄弟・姉妹でオモチャの取り合い。ママはどうする?

兄弟がいると家庭で繰り広げられるオモチャの取り合い。
これに悩まされているママはとても多いです。

家族であると、一緒にいる時間が長いので、
取り合いが起こる頻度は高くなりがちですが、
一方で、お友だちの時のように「相手の親の目を気にする」必要はありません。

よくありがちなママのNG対応は
・二人とも叱りつける
・上の子に我慢をさせる
といった対応です。

兄弟げんかは、人間関係を学べる絶好の機会です。
・どんな行動で相手が怒るのか
・衝突が起きた時にどうしたらいいのか
・どうやって折り合いをつけるのか
・どの程度の力で相手にケガをさせてしまうのか
・仲直り後にいかに気持ちを切り替えるか

など、
社交性、自己制御、思考力、想像力、解決能力、感情コントロール、自制心などの様々な力を養うことが出来ます。

いくら兄弟であっても、
相手に大けがを負わせてしまうことはいけないので、
安全面に配慮する必要はありますが、
肉体的に多少であればダメージを受けることも一つの学びでもあります。

ママが見守ることによって、
子ども達自身の間で問題解決をして仲直りすることまで出来るようになります。

兄弟げんかにおいて、
どの程度の言動までが許されて、どこからはダメなのか。
その都度対応が違っては子どもにとって混乱を招いてしまうので、
まずはママ自身がきちんと基準を設け、
子ども達が落ち着いている時に家庭のルールとして説明しておきましょう。

まとめ

お友だちとのオモチャの取り合いや、兄弟げんか。
親としてどう対応していいのか悩むことも多い課題です。

他の子との衝突はない方がいいと思うかもしれませんが、
衝突のない人生を歩む子どもはいません。

幼いうちから、他の子と衝突したときにどうしたいいのか、
それを学ぶことも生き抜く力を培う上で大切です。

その場限りではなく、長い目で見た時の子どもの成長を大切に、
必要に応じて臨機応変に対応していきたいですね。

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