先日、こんな質問を受けました。
「兄弟/姉妹の喧嘩でどうしても下の子をかばってしまうがどうしたらいいですか?」
4歳2歳の姉妹です。
下の子が悪いとわかっているけれどまだ小さいから言ってもわからないだろうし
上の子はもう幼稚園生(年少)だし
下の子からちょっかいを出しても上の子のほうが強いから結局下の子を泣かせてしまうし
どうでしょう?
2歳差、3歳差くらいの子どものママ
兄弟/姉妹喧嘩の時どのように対応していますか?
①上の子への声掛け
ついつい言ってしまう「お姉ちゃんだから~して」「お兄ちゃんだから~しなさい」というフレーズ
これは言い方を考えてください。
子どもからすると下の子が産まれて上の子の意思と関係なく「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」になりました。(中には可愛い妹が欲しい!などママにお話ししていたお姉ちゃんなどもいますが妹が産まれるということがどういうことかを大人のように理解しての発言ではないのでこれもカウントしません)
「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」であることが
・自分が悪くなくても怒られる・我慢しないといけない
体験と関連付けられていると「好きでお兄ちゃん/お姉ちゃんになったわけじゃないのに!」
と、ママパパに対しても下の子に対してもネガティブな感情が芽生えてしまうリスクがあります。
②ママの発言の一貫性
別のブログ記事でもお伝えしていますが
子どもに誠実に育ってほしいならば子どもにウソをつかない子になって欲しいなら
まずはママがその発言に責任を持ち発言と行動に一貫性を持たせましょう。
「叩くのはよくない」と常日頃から躾をしているのであれば「叩く」ことをした子どもにそのことを再度伝えましょう。それが何歳であっても下の子であっても。
そこを飛ばして上の子に我慢するようなメッセージを伝えると「いつもは叩いちゃダメって言ってるのに」と上の子はもやもやした気持ちを抱えることになります。
そして、・状況によっては叩いてもいい・相手によっては叩いてもいい・ウソをついてもいい・お約束を守らなくていいという解釈につながってしまうことになります。
③子どもの力を過小評価しない
下の子が悪いと思ったなら下の子にきちんとお話しをしましょう。
子どもは0歳の赤ちゃんでもたくさんのことを理解しています。
難しい表現やまだわからないこともたくさんありますが
ママが表情やジェスチャーを交えてわかりやすく説明すれば簡単な状況は0歳でも1歳でも理解できます。
ママが赤ちゃんでも一人の人間として小さい子どもでも気持ちや意思のある一人の人間として扱うことで子どもの自立も促されます。
下の子の気持ちに共感をしてそのうえでママの伝えたいメッセージもきちんと伝える。
それを繰り返していると子どもの行動にも変化はあります。
ただ、覚えておいて欲しいことは子どもは理解したからといってすぐに行動が変わるわけではありません
言うことがわかる理解できる様々な場面に応用できる行動が変容する
これらは全く別々のステージです。
さて、3つのポイントをお伝えしましたが我が家では2歳4歳姉妹のケンカ
どのように対応しているかというと…
放置
です。
2歳にもなれば社会性を学べる能力もずいぶん備わってきています。
実際どれくらいの強さで相手を攻撃したら相手が泣いてどのようにしたらいいのか
4歳のお姉ちゃんにとっては自分の思い通りにならない理屈が通らない人とのやりとりで自分と違ったステージにいる相手にどう伝えていったら良いのか試行錯誤をしてコミュニケーション力をのばしどのように落としどころをつけるか
こういったことを学ぶ貴重な経験だと思いよっぽどのケガや危険がない限り
見守ることにしています。
途中、お姉ちゃんがよく「はーたんがごめんねしてくれない」など何か訴えにくることもありますが基本的には「ごめんねしてくれないと悲しいね。でも、二人のことだからはーたんとちゃんとお話ししてきてね二人でお話合い終わったら教えてね」と二人に戻す対応をしています。
ご家庭によってママも子どもも個性があるのでご自身のご家庭にあう方法で子どもの能力を伸ばせる対応をみつけてくださいね。
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