これまで続けてきた授乳とバイバイする卒乳。「うちの子もそろそろかな」と思ったら、まずは卒乳する日を決めて、子供に伝え続けるとよいとされています。
ですが、小さな子供に卒乳する日をどうやって教えたらよいのでしょうか?
今回は卒乳するために便利に使える、卒乳カレンダーについてご紹介します。作り方や使い方を詳しく見ていきましょう。
卒乳カレンダーとは?どんな時に使うの?
卒乳カレンダーとは、卒乳のために使うアイテムです。どんなときにおすすめなのか、まずは卒乳カレンダーとはどういったものなのかをチェックしていきましょう。
子供と一緒におっぱいバイバイの日を視覚的に共有するアイテム
卒乳を決めたとき、まずは「おっぱいとお別れする日を決めて、子供に教えてあげましょう」と指南する育児書や育児サイトは多いですよね。とりあえず1週間後に決めてみたけれど…これをどう子供に伝えればよいのでしょうか。
普段カレンダーを使っていて、子供も見られる場所に飾ってある場合はおっぱいとお別れする日に印をつけるだけでよいのかもしれません。ですが、卒乳する子供は1~2歳と小さく、カレンダーの読み方も分かりませんよね。毎日言い聞かせはしているけれど、なんとなく「うちの子が理解できているか不安」と思ったら、子供にとって分かりやすい卒乳カレンダーを手作りしてみましょう。
卒乳の日を視覚的に親子で共有でき、心の準備も授乳離れの準備もできます。離乳食を進めるモチベーションがママの中にない場合も、カレンダーを作ることで「この日までに少しでも進めておこう」と子供の成長をお手伝いしやすくなるでしょう。
卒乳を決めているけれど、なかなかうまくいかないママ向け
特に卒乳カレンダーは、卒乳を決めているけれどなかなかうまくいかないママにおすすめです。
- 子供がおっぱいをいらないと言うまで待っているのに、そんな日はやってこない
- 卒乳まで授乳回数を減らしたいけれど、普段通りのまま
- 断乳のようにいきなりストップさせて、親子で互いにストレスを溜めたくない
卒乳カレンダーは少しずつ心の準備ができるので、ストレスなく卒乳できるのが大きなメリット。また、子供にとっても「なぜおっぱいがなくなるのか」が分かりやすいので、自然な卒乳を目指せるのです。
卒乳カレンダーの作り方
卒乳カレンダーが気になるママ、卒乳がなかなかやってこない・うまくいかないママは、早速作ってみましょう。作り方をご紹介します。
卒乳をする日を決める
最初に卒乳する日を決めましょう。ゆっくり卒乳していきたい、それまでに授乳回数を減らす段階を挟みたいという方は1カ月後に。思い切ってすばやく卒乳させたい!という方は10日後などがおすすめです。
普段から子供が数字に興味を示し、理解できる場合は長めに設定してもOK。反対に1歳になったばかりと「長いと卒乳を実感できそうにない」場合は、1週間後など短めに設定しておきましょう。
最後が「0」になるようにカウントダウン形式で
通常のカレンダーと同じように作るのではなく、最後が0になるようなカウントダウン形式で作ります。リビングのテーブルの上やテレビの横、目線の低い子供でも目に付く壁の低いところなど、毎日目にする場所にカレンダーを飾りましょう。
画用紙を使い、大きな文字を書くだけでOKです。数字が理解できていなくても、使う段階で徐々に数字が減っていくので「なんとなく」でも子供は日付の経過を実感してくれます。
子供の興味を引く見た目にすると◎
卒乳カレンダーはどんな見た目にしてもよいのですが、子供が「これは何だろう?」と興味を引く見た目にしておくと理想的ですね。好きなキャラクターを描いたり、分かりやすいカラフルなデザインにしたりすると、子供の目にも留まりやすいです。
画用紙とクレヨン、ペンなどがあればすぐ作成できるので、思い立ったら気軽に始められるのもポイント。最後の日には「ありがとう」「バイバイ」と一言添えておくと卒乳カレンダーの完成です。
卒乳カレンダーの使い方
卒乳カレンダーを作ったら、次は使っていきましょう。卒乳カレンダーを使った卒乳の進め方を解説します。
毎日1枚ずつシールを貼っていく
卒乳カレンダーを親子でチェックして、毎日1枚ずつシールやスタンプなどを貼って数字を隠していきます。シールを貼るのは朝でも昼でも、寝る前でも構いません。
できるならママだけが貼るのではなく、子供と一緒に貼っていくとよいでしょう。好きなキャラクターのシールを使ったり、なければマスキングテープにキャラクターを描いたものでもOK。日々子供自身がカレンダーを見ることで、卒乳の日を親子で共有できるのです。
毎日声掛けをする
シールを貼っていくときに、子供に卒乳までの声かけをしましょう。
- あと〇日でおっぱいバイバイだね
- 0になるとおっぱいバイバイするんだって
- いなくなっちゃうけど、ママと一緒にバイバイしようね
このように呼びかけておくとよいでしょう。どんな言葉でも構いませんが、子供と一緒にカレンダーを見ることだけは徹底しておいてくださいね。
確かに卒乳までに授乳量が減っていると、ママの身体的にも負担が少なく、卒乳もやりやすいものです。ですが、卒乳の日を決めた段階で「おっぱいバイバイ」には近づいているはず。無理をして極端に授乳数を減らす必要もありません。不安かもしれませんが、卒乳カレンダーを使っていきましょう。
前日まで夜間授乳もOK、最後になるので思い出を共有して
卒乳前日だとしても、カレンダーを一緒に見て声かけをしておけば夜間授乳もOKです。最後になるため親子で思い出を共有して、ママのメンタルも保てるように親子のスキンシップもしっかり楽しみましょう。
授乳は終わってから「写真や動画に残しておけばよかった!」と思うものです。「寂しくなりそうだな」「ママの方が耐えられないかも…」と気になる方はぜひ撮影も忘れずにやっておいてくださいね。
おっぱいバイバイしたらママと離れる時間を作り、場合によっては絆創膏で隠す
0の日を迎えたら、子供と一緒におっぱいとバイバイしましょう。この日は子供と離れる時間を少しでも作り、パパと遊んでもらったり寝かしつけを代わってもらったりしてもよいでしょう。
とはいえ、小さな子だと特に「卒乳カレンダーを使ったけれど、まだおっぱいを欲しがる」ことは当然起こります。そのときのために、乳首を肌と同じ色の絆創膏を貼るなどして隠してみましょう。
よく「からしを塗っておっぱいから子供を離す」「怖い鬼の顔を胸に貼る」といったやり方も紹介されていますが、卒乳=子供に恐怖を与えるのではありません。子供の気を反らせるために絆創膏にキャラクターを描いたりするのはおすすめですが、何もせずとも「おっぱいとはバイバイしたんだよ」と優しく教えてあげてくださいね。
本当にお別れしたんだな、と子供が理解してくれたら大丈夫です。3日くらいは様子を見て、授乳をやめたことで水分不足が起こっていないか、強い不安を覚えていないかなどをチェックしておきましょう。問題がなければ、卒乳は完了です。
まとめ
なかなかできない卒乳を、子供と視覚的に共有することで完了させる卒乳カレンダー。ネットショップでは販売していることもありますが、自分で作った卒乳カレンダーでも活用できます。
卒乳は子供にとって、大きく成長する一歩です。ストレスなくおっぱいバイバイをしたいママや、自分の気持ちにも区切りをつけたいママは、ぜひ卒乳カレンダーを試してくださいね。
【参考】
【ストレス無く卒乳成功】幸せな想い出になる卒乳カレンダーの使い方を3つのポイント付きで解説!-やまばたまい Official Web Site ∞SMILE HARP ROOM∞