2歳になると、できることも興味も増えてきます。未就園児最後の年ということで、習い事をはじめる家庭も多いでしょう。
しかし、2歳の習い事はイヤイヤ期と重なっていることや、この時期から学習などが身に付くのか不安だという悩みも聞かれます。そこで今回は、2歳から始める習い事には何があるのか、2歳の習い事失敗例と成功例両方を現役ママから聞いてきました。
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- 子どもの初めての習い事を知りたいママ
- 2歳の習い事のリアルな口コミが知りたいママ
- 2歳から始められる習い事とその効果
- 2歳から習い事を始めた現役ママの声
- 習い事を選ぶ基準
2歳から習い事は早い?選ぶ基準を解説
2歳は言葉も出てきて物事を理解する力もつき、「発達をもっと促したい」「幼稚園生活が始まるから、他の子とお友達になりたい」などの理由で習い事を始める家庭も多いです。2歳児ママの中にはそろそろ習い事をしてもいいのかも?と思っているかもしれませんね。
とはいえ、2歳というのはイヤイヤ期が始まる子も多く難しい時期です。「2歳の習い事は早い?」「どう選べばいいの?」という疑問にまずはお答えします。
「2歳からの習い事」をする家庭は少ない
引用:ベネッセ教育総合研究所 幼児の生活アンケート(2023年)
2歳からの習い事をしている家庭は、教育事業を行うベネッセのアンケートによるとそこまで多くありません。以前は習い事をする子は比較的多くいましたが、現在では全体の17%ほどと少ない点が特徴です。
2歳は確かにできることも増えますが、イヤイヤ期やトイトレ時期などと重なり、育児も大変な頃。家庭によっては習い事をするまでの余裕がないと考えることも多いかもしれません。
もちろん、家庭によって習い事をするかどうかは決めてOKです。無理のない範囲で始めてみましょう。
「うちの子は習い事を始められる?」選ぶ基準とは
習い事は1度始めるとメリットも多いものですが、2歳の子はなかなか自主的に始めることができません。そのため、ママが主体となって習い事を選びますがその基準はどのように考えればよいのでしょうか。
習い事を選ぶポイントをいくつかご紹介します。
子どもが興味、反応を持っているか
まずは子どもが興味を持っているかどうかです。2歳の習い事だと音楽教室やリズム教室は人気があり、早期教育として英語を習わせたいママもいます。
しかし、子どもが興味がなくつまらないのなら、なかなか続きません。ママの独断で考えるのではなく、習い事に関する遊びなどを家庭で触れてみて子どもが興味を持つかを確かめておきましょう。
親子で参加できるか
2歳の習い事は子どもだけで行くものが少ないです。また、慣れない教室で最初からのびのびと遊べる子は少なく、基本的に親子参加だと考えておきましょう。
子どもに習い事をストレスなく続けてもらうなら、親子で参加できるかどうかも選ぶ基準です。習い事には学習の意味だけでなく、親子のコミュニケーションにもなるためぜひ確認してください。
予算に収まっているか
月謝は毎月のことなので、予算感は大切です。2歳の習い事だと月謝が10,000円以下のところも多く、そう負担にはなりませんがまずは算出しておきましょう。
また、月謝だけでなく水泳教室なら水着やスイムバッグ、スポーツ系の習い事でも着ていく服や靴なども必要です。習い事によっては入会費などもかかるため、初期費用もあわせて確認して選びましょう。
何よりママに余裕があるか
子どもの習い事が続けられない原因には、ママ自身が習い事を負担に思ってしまう点が挙げられます。ママだから子どものために我慢するのではなく、もし2歳の育児で手一杯で余裕がなければ習い事はしばらく様子見でもよいでしょう。
まだ2歳というのは手のかかる時期です。早期教育も大切ですが、まずは送迎などサポートをするママが余裕をもって通わせられるかで選ぶと続けやすいです。
2歳から始められる習い事一覧
2歳から始められる習い事を集めました。一つずつチェックしていきましょう。
知育系幼児教室
いわゆる学習塾の幼児版ともいえるのが、知育系幼児教室です。年齢に合わせたゲームや遊び、パズルやリトミックなどをして、子どもの発達を促します。
2歳は物事を吸収するスピードも早いため、子どもが興味を持つ分野ならチャレンジしてみてもよいかもしれません。
スイミング
2歳のスイミングは、基本的に親子で参加します。水に慣れる、潜れるようになる、幼稚園で始まる水遊びの練習という効果を期待して習う子が多いです。
また、親子で参加すると子どもとのコミュニケーションにもなりますよね。ママの都合もあるため、参加できなかった日程は振り返られるスイミングスクールは便利だと口コミもありました。
英語、英会話
最近人気が高まるのが、幼児期に始める英会話教室。英語の文法などを学ぶのではなく、発音やダンス、手遊びなどで楽しく英語を覚えます。
小学三年生から英語が必須となった今、英語に苦手意識を持たないためにも適しています。
音楽教室、リズム教室
リズム遊びや歌を歌う、楽器を使って音楽するなどの音楽教室も人気です。こちらも親子で参加できるため、遊びの幅を広げる意味でも効果が期待できる習い事といえます。
体操教室、スポーツ教室
2歳の体操教室やスポーツ教室は、親子で参加する簡単な運動遊びが中心。本格的なスポーツは行いませんが、日々の運動不足を解消できるというメリットがあります。
跳び箱やフラフープを使った体操も多く、子どももスポーツをする中で礼儀やマナーも身に付きます。幼稚園への準備として習ってもよいかもしれませんね。
絵画・工作教室
絵をかくことや手を動かすことが好きな子は、絵画・工作教室がおすすめです。家ではなかなかできない絵具を使ったダイナミックな作業もできるため、子どもの発育を促すと同時に親子のコミュニケーションにもなり、気分がリフレッシュできるという声も聞かれました。
通信教室
2歳では習い事が早いかも、教室を見学してみたけれどうちの子には無理そう…。そんな方でも自宅で習い事ができるのが通信教育です。
2歳だと遊びながら数字や文字などを学べるカリキュラムが中心。ママにとっても子どもに対する声かけが変わるものも含まれているため、育児の参考にできるというメリットもあります。
2歳から始めた習い事。うちではこうなりました
2歳からの習い事は、実際にはどのような雰囲気なのでしょうか。習い事に迷いがある方のために、実際に子どもに習い事をさせたママに話を聞いてきました。
体操教室ではしつけを習いました
「2歳から体操教室を始めました。子どもも楽しく通っていましたが、着替えや作法などを学べて結果としてよかったです。ただ、お友達と楽しく遊べたらという気持ちもありましたが、2歳ではなかなかコミュニティを作るのは難しかったようです。小学校に上がるタイミングで退会しました」
他の子との交流ができるのは、ある程度年齢が上がってから。しつけや身の回りのことを学べる点は習い事の持つ大きなメリットです。
リズム教室で大泣き!親子ともに大変で辞めちゃった
「リトミックや英語が学べる大手音楽教室に通っていました。全国にスクールがあるところでしたが、場所によって雰囲気が大きく異なるようです。うちの子は教室と合わず大泣きを続け、音楽に苦手意識が出そうなのでやめちゃいました」
習い事は多くの場合で見学することができます。入ってみて合わないと感じる前に、あらかじめ子どもとの相性をチェックしておくことも大切です。
月に1回程度で十分だった
「絵画・工作教室に通っていました。頻度が月に1度の休日で、親子参加だけでなくパパも参加できるところにしました。少ないかなと思ったのですが、小学3年生の今でも続いています。月1参加だと子どもにも負担が少なく、何より親も面倒になりません」
子どもの習い事は親にとっても大変なものです。2歳の習い事をするときは、頻度にも注目しておくとよいかもしれません。
まとめ
2歳からでも始められる習い事。早く始めたほうが子どもにとっていい、早期教育になるというイメージもありますが、2歳はまだ親子参加で習い事の雰囲気に慣れるところから始まります。
また、2歳は育児もまだ手のかかる時期です。サポートをするママが習い事に苦手意識を持たないよう、無理のない範囲で行いましょう。
【参考】
第6回 幼児の生活アンケート レポート[2022年]│ベネッセ教育総合研究所