つわりがひどい…。辛い時期を乗り切るための対処法とオススメの食べ物をご紹介

つわりの程度は個人差が大きく、人によってはひどく辛いものであったりしますよね。仕事は?家事は?と周囲になかなか理解されないこともストレスとなることがあるでしょう。つわりがひどいと先が見えない不安や焦りが出てきて、心配になりますよね。

そこでこの記事では、つわりがひどい時期を乗り切るための対処法とオススメの食べ物をご紹介していきます。つわりの症状は、対処法によっては軽減することが可能です。お腹の赤ちゃんのためにも、少しでも楽な気持ちで過ごせるようにしていきましょう。

つわりがひどくて辛いときは

つわり中の女性

つわりはほどんどの妊婦さんが経験するもの。ですが、症状の重さや内容には個人差があります。人によっては、つわりがひどくて、家事や仕事が手につかない人もいます。では、つわりがひどくて辛いときにはどうしたら良いのでしょうか。

つわりについてはコチラの記事でもご紹介しています。

つわりとは?つわり(悪阻)の原因やつわり時期、乗り切るための対策について解説

 

とにかく無理をせず横になる

つわりの症状は吐き気や嘔吐が中心ですが、多岐にわたります。体がだるくて動けないと感じるならば、ためらわず横になりましょう。

この時期を乗り切るためには、とにかく無理をしないことです。立っていても、座っていても腰に負担がかかり、つわりが辛く感じることもあります。横になれば少し体が楽になることも多いものです。

時間を気にせず、体が必要なだけしっかり休みましょう。眠たければ30分くらい仮眠を取ると良いです。少し眠るだけでも頭がスッキリして、体も動けるようになることがあります。

つわりがひどい時期は、自分にとって楽な姿勢でのんびり過ごすことが大切。いつも以上に体を休ませる時間を体やお腹の赤ちゃんは必要としています。休む時間を意識的に多く取るようにし、行動はゆっくりとすることが基本です。

水分補給と食べられるものを食べられるときに

空腹を感じると吐き気を感じる食べづわりは、特に空腹を防ぐために、常に食べ物を口に入れておくと良いです。すくに口にできるものを常備しておきましょう。

妊娠中はお腹の赤ちゃんのためにもきちんとした食事を取らないと影響があるのでは?と考える人も中にはいるかもしれません。ですが心配いりません。この頃の赤ちゃんはまだ小さく、それほど多くの栄養を必要としていないのです。必要な栄養が優先的に赤ちゃんに届くようになっているので大丈夫です。

ですので、つわりの辛い時期は食事のバランスなどは気にせず、自分の好きなタイミングで好きなものを、好きなだけ食べるようにしましょう。とにかく少しでも食べられるものを食べることが大切です。少量の量をこまめに食べるようにすると良いでしょう。

注意としては、脂肪や糖分の多いカロリー過多のものは避けること。ケーキやチョコレートなどのものを欲しがちですが、妊婦にとって体重コントロールは必要なことです。場合によっては、妊娠中毒症や妊娠糖尿病を引き起こしてしまいます。カロリーの摂りすぎに気をつけ、低カロリーのものを選んで摂りましょう。

症状がだんだんひどくなる、長引くなら受診を

つわりはひどいと内臓系にも支障をきたすことがあります。安静にしていてもだんだんと悪化する、症状が治まる様子がない場合は、かかりつけの先生に診てもらいましょう。特に以下のような症状があるときには受診することを勧めます。

  • 著しい体重減少
    つわりで食べられない、吐いてしまうなどで体重が減ることは多いです。しかし、妊娠前と比べて5%以上の体重減少がある場合は、妊娠悪阻の疑いがあります。早めに受診するようにしましょう。
  • 水分が摂れない
    吐き気や嘔吐で、水分すら摂れないと体に必要な水分が足りなくなり、脱水状態をきたしてしまいます。危険な状態ですので、迷わず受診しましょう。
  • 疲労感・口が渇く・めまい
    食べられないと体が飢餓状態になり、体内のケトン体量が増え、ケトーシスと呼ばれる状態に陥ります。この状態になると、ますます体重は減り、疲労感や口渇、めまいなどの不調を生じるようになるのです。この状態も長く続くとよくありません。主治医に相談しましょう。

周囲の理解と協力を得よう

つわり中の妻を気遣う夫

つわりがひどいと日常生活にも支障をきたします。育児や家事、仕事などこれまで通りにはいかなくなることも少なくありません。そんなときにできる対策は、周囲の環境作りです。つわりで辛い状況であることを周囲に伝えて、協力を得られるようにしていきましょう。

育児や家事を分担や外部機関に依頼する

つわりでつらいときには、旦那さんやご両親に家事や育児を手伝ってもらい、分担して負担を軽減してもらいましょう。

そのためにも日頃から家族を含めた周囲との関係を円滑にし、コミュニケーションを密に取るようにしましょう。どこからどこまでお願いするのかを伝えることもポイントです。

頼むことに罪悪感を持つことや思ったことと違うことをされたなど、お願いすることによって起こる新たなストレスは、つわりの症状を悪化させてしまいます。親子や旦那さんだからと、分かってくれるだろうという甘い考えが通らず、関係を悪くしてしまうことも。お願いするときには、線引きをしっかりしておくことも必要です。そして、無理のないスケジュールを組むようにしましょう

もしも近くに頼れる人がいない場合でも、ファミリーサポートといった地域で行っている代行サービスを頼むと良いです。ファミリーサポートは近所の人が登録をしており、依頼をすれば、長時間でも短時間の用事で家を空ける場合にも、家事などのサポートしてくれます。

地域で行っている一緒に子育てをしていくという事業で、安心して任せることができます。もしも困っているならば、一度地域の窓口に問い合わせをしてみてください。

職場に伝えて、仕事の軽減を図る

仕事を持っているならば、職場には早めに妊娠したことを伝えましょう。時差出勤や短縮勤務が可能になります。これは男女雇用機会均等法で義務づけられていることであり、当然の権利です。そうは言っても、なかなか言いづらい職場環境の人も少なくないですよね。

その場合は、「母性健康管理指導事項連絡カード」を使いましょう。現在の体調不良の状況や必要な措置を主治医に書いてもらうというものです。書いてもらったものを職場に提出すれば、状況について理解してもらいやすく、スムーズに対応してもらえるでしょう。

つわりが辛いときにオススメの食べもの

つわりを乗り越えた女性

つわりがひどくて辛いときには、食べられるものを食べるのが先決です。ここではつわりの時期にオススメの食べものを紹介します。つわり時期になると、それまでと好みが変わることも少なくありません。状況や好みによって食べられるものは異なるので、自分に合ったものを試してみてくださいね。

酸っぱいもの

酸っぱい食べ物

つわり時期に食べたくなるものに、酢の物や梅干しなどの酸っぱいものや柑橘系の果物があげられることが多いです。酸味は唾液の分泌を促し、食欲を増進させる効果が期待できます。食欲がわかないつわり時期にはピッタリです。手軽に食べられる酢昆布やカリカリ梅などの駄菓子類も良いですよ。

冷たいもの

氷

アイスクリームやシャーベット、氷などの冷たいものは、つわり時期に最適です。水分が摂れなくなった状態で、氷をゆっくり口に入れて溶かすだけでも水分を補うことができます。つわり時期は、においづわりもあり、温かいものよりも冷たいものを好む傾向があります。ひんやり冷たいものは、いくらか吐き気を和らげてくれます。つわりがつらくて食べられないときには、試してみると良いでしょう。

炭酸水

炭酸水

炭酸水はのどごしが良いので、つわりの妊婦さんの間でよく飲まれています。吐き気を感じて水分が取りづらいときにも最適です。また炭酸水は、妊娠中の便秘の解消にも役立ちます。炭酸水は糖分が多いものを避けて、レモン系の炭酸水など糖分少なめものを選ぶようにしましょう。

飴やガム

飴

何か口に入れておくなら、飴やガムでも良いでしょう。ガムなら唾液の分泌を促し、飴もゆっくり口の中で溶かして気分転換になります。いつも手の届くところに常備しておくと良いですね。つわり時期は寝起きに気分が悪くなりがちなので、口に入れてから起きると少し違うかもしれません。

のどごしの良いもの

食欲がないときには、のどごしが良く消化に負担のかからない、プリンやゼリーといったものが摂りやすいです。軽い糖分補給で、空腹感も回避できます。ゼリーは携帯できるタイプや飲むタイプのものがあります。横になった状態でも摂れるので、便利です。

まとめ

つわりがひどくて辛いときには

  • とにかく無理をしないで休むこと
  • 水分補給をし、食べられるものを食べること
  • 症状が長引く、だんだんひどくなるなら受診をしましょう。

また周囲への理解と協力を得ることも大切なことです。日頃の育児や家事を分担して、負担を軽減することは、辛いつわり時期には必要になります。場合によっては、ファミリーサポートの活用をオススメします。職場には早めに報告することで、仕事の軽減を図るようお願いしておきましょう。

つわりが辛いときにオススメの食べもの

  • 酸っぱいもの
  • 炭酸水
  • 冷たいもの
  • 飴・ガム
  • のどごしの良いもの

つわりはお腹の赤ちゃんが育つ過程の一つです。つわり時期こそ、焦らず穏やかにマイペースで過ごすことが、赤ちゃんにとってもママにとっても、とても大切なことになります。ですので、極力無理をしないことです。その上で、自分に合ったつわりを緩和させる方法を見つけ、周囲の協力と理解のもと、つわり時期を乗り切ってくださいね。

ABOUT US
【監修】 公認心理師YUKA久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。