小1からの習い事。人気の習い事と平均予算、選び方を解説

小1 習い事

子どもが小学校に上がると、できることや挑戦したいこともたくさん増えます。「区切りもいいし子どものやる気も上がっているから!」と、小1から習い事をスタートさせることも多いですよね。

今回は小学生から習い事を始めたいママに向けて、小学生低学年から人気の習い事と習い事の選び方を解説します。習い事事情に悩んでいるママは、ぜひ参考にしてください。

この記事は以下の方におすすめです▼
  • 小学生から習い事を検討しているママ
  • 習い事の選び方が知りたいママ
  • 人気の習い事をチェックしたい方
この記事では以下の情報が得られます▼
  • 小学生に人気の習い事とその理由を解説
  • 小1の習い事事情
  • 習い事の選び方と習い事をしなくてもよいパターンも解説

小1からの習い事事情とは?

小学生になると、新しいことに挑戦してみたいですよね。意欲が増す子も多く、小学生からの習い事を検討する家庭はたくさんいます。

まずは、そんな小1の習い事事情はどうなっているのか、現状をチェックしてみましょう。

小1で習い事をしている子は増えている

2024年2月に、学研教育総合研究所が発表した小学生白書Web版では、小学生からの習い事は増えていることがわかります。小学生全体では7割ほどが習い事をしており、男女によって習い事をする割合に差はありません。

小学生に入ったら習い事をしてみようかな?と思うのは、どの家庭も同じなのかもしれませんね。習い事は大人にも需要がありますが、小1など子ども向けの習い事にもさまざまな種類のものが見つかります。

習い事はそもそも必要?小1習い事のメリット、デメリット

「みんな習い事をするのなら…」と習い事を検討するママもいるかもしれません。ただ、今一度習い事とはどのようなものなのかを子どもの視点から考えてみましょう。

<メリット>
  • 子どもの視野が広がる
  • できることや得意なことが増え、子どもの自身につながる
  • 発表会などで子どもに度胸がつく、前向きな姿勢になる
  • 習い事で出会った子と交流できる、コミュニケーションができる
<デメリット>
  • スケジュールを詰めすぎると子どもの負担になる
  • 生活リズムが乱れやすい
  • 小学校のこと(宿題など)にかける時間が少なくなる

子どもの視点から見るメリット、デメリットは以上の通りです。

小1から習い事を始めるのは、ちょうどよいきっかけです。新年度からスタートすると、習い事の中でも同世代とレベルに差が出ないため、なじみやすいのも嬉しいポイントでしょう。ただし、小学校という大きな環境の変化を迎えたばかりの子どもに対して、習い事が負担になる場合は注意が必要です。

小1の習い事平均予算とは

親としては気になるのが習い事の平均予算。株式会社大黒屋のアンケートによると、小学生の習い事の平均予算は5,000円~1万円がボリューム層となっています。細かく見ると、小1、2の月謝平均は14,551円です。これは未就学児の習い事平均予算と比較して増えており、年齢が高くなるごとに月謝も増額する傾向にあります。

小1に人気の習い事TOP5

育児ストレス 厚生労働省

小1に人気の習い事にはどのようなものがあるのでしょうか。人気ランキングから1~5位をご紹介します。

【1位】水泳、スイミングスクール

まず人気が高いのが、水泳教室やスイミングスクール。自宅から近いところにあるスクールやスポーツジムなどに通う子が多いようです。

小学校に上がると、体育では水泳の授業が始まります。未就学児では「水遊び」というくくりだったものからきちんとした泳ぎを身につけるようになるため、「泳げるように」と思いを込めて習わせる家庭も多いかもしれませんね。

水難事故を防ぐ意味でも役に立ち、水泳は肺活量を鍛えることもできるため、健康面や体力づくりの意味も期待できます。

【2位】英語・英会話

小学3年生から必修になった英語。小学生に上がると、英語に苦手意識を持たないようにという意味で英語を習わせる方も多いです。

英語は早期学習を始めると、より習得しやすいといわれています。また、未就学児のころから英会話をしていたから、続けて習っているという子もいました。

【3位】音楽教室、楽器演奏など

ピアノやリズム教室(リトミック)、そのほか楽器演奏は情緒面を育むほか、自分で目標を立てて練習するという根気も養える習い事です。音楽は必ずしも授業で必要のないものかもしれませんが、集中力を身につけたり子どもの成功体験には適している習い事といえるでしょう。

子どもが音楽に興味を持ったら、楽しく続けられる習い事になるかもしれません。

【4位】習字

字を正しく書く、神経を集中させて一つのことに取り組む習字。小学生になると読み書きが授業で始まるため、そのサポートとして習字を始める子も増えます。

習字も3年生から毛筆の授業が始まります。小1のころは「しょしゃ」の時間がありますが、そのうち始まる書道の授業に備える意味でも学ぶところが多いでしょう。

【5位】サッカー

スポーツ系の習い事として人気のサッカー。サッカーのルールを学ぶだけでなく、チームメンバーとコミュニケーションが取れたり、勝負に対する自分の気持ちとの向き合い方身体機能を培う意味でもメリットのある習い事です。

もちろんスポーツのため、勝敗がある習い事になります。子どもにとっては向き不向きがありますが、興味を持てば通ってみるのもおすすめです。

小1の習い事の選び方とは?

小1の習い事は「ここから始める」という需要が多いために、たくさんの種類があります。

1度始めたからには、子どもにも続けて欲しいもの。そこで、悩むママに向けて習い事の選び方をご紹介します。

子どもが興味を持つものを選ぶ

「どんな学習効果があるのかな?」とママが決めるのではなく、まずは子どものやる気と興味で決めましょう。小1になると当然好みも出てくるため、「人気だからとりあえず水泳を始めたらいいんじゃないの?」と選ぶと子どもにとって習い事に苦手意識が生まれてしまいます。

また、どんなに好きなことでも教室の雰囲気が悪かったり、頻度が多く通うことが大変になったりすると続きません。ほとんどの習い事ではまず見学を行っているため、子どもと一緒に見に行ってから決めるのがおすすめです。

送迎ができる・予算に合う…親が可能な範囲で選ぶ

こちらも無理をすると続かないチェックポイントです。習い事をするのは子どもですが、その月謝を支払ったり送迎したり、発表会や大会などの節目でサポートするのは親です。パパにも送迎をお願いできればよいのですが、現状小1の習い事はママが中心になって送迎する家庭がほとんどと言えます。

教室が指定する頻度で送迎ができるか、車などを使うのなら駐車場は十分か、月謝は毎月のことなので生活費に影響が出る額を支払ってまで習い事をするのは現実的ではありません。

習い事で迷ったら、まずは親が可能な範囲で選びましょう。月謝と合わせて入会費や教材費など、初期費用も算出して総合的に判断すると失敗が防げます。

「今は必要ないかも」なら、習い事をしなくてもOK

全国的なアンケートでも「小1からの習い事は多い」という結果が出ています。親同士の会話にも習い事が上がっているので「うちも何か習わせないといけないんじゃないかな?」と焦りやすいのもこの時期です。

その場合ママの経験を考えてみて欲しいのですが、小1の習い事は現在役に立っているでしょうか?学習サポートや学校生活をよりよくするためならメリットもあるかもしれませんが、たった今、習い事をしていなくてもさほど周りと差は出ません。

特に小1は子どもにとっても環境の変化が激しいとき。焦って見つけるのではなく、家庭の状況や子どもの様子を見て、できるときに始めてみることが大切です。

まとめ

増えている小1からの習い事。種類も多く、習い事をさせるかどうかでも悩むママは多いです。

習い事はいつでも始められるため、今一度子どもの興味と家庭の状況を考えて、柔軟に決めるのがおすすめです。素敵な習い事と出会い、親子に負担なく続けられる環境を整えましょう。

【参考】

習い事をする小学生が増加「塾」人気…小学生白書 | リセマム

小学1年生の子どもにおすすめの習い事11選|そもそも必要?月謝の目安は? | コエテコ

子どもの習い事の費用は月平均18,627円!1,000人調査の結果を年齢別に紹介 | 事業資金の大黒屋

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ABOUT US
【監修】久保田 由華久保田 由華
公認心理師、臨床心理士。
NY州立大学にてメンタルヘルスカウンセリングの修士号修得。NYCのNPOにてアシスタントサイコロジストとして勤務後帰国。
大学、クリニック、心理相談室等で勤務。7000ケース以上のご相談を担当。

心の相談室こころラボを設立し、カウンセリング以外にも子育てママのためのセミナーやスクール、ママのためのオンラインコミュニティを運営。