今日はママも伸ばせる脳の機能についてお伝えします。
幼児期の子どもへの正しいアプローチが大切な理由のひとつに「3歳までに脳の80%、6歳までに脳の90%が作られる」という話がよくあげられます。
この話をすると、よく聞かれるのが「もう(上の子は)〇歳なんですが、手遅れなのでしょうか…」という質問。
子どもならまだしも、私たち大人は、もうどうしようもないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。
脳の中で前頭前皮質の実行機能に関しては、他の認知的スキルよりも柔軟なのです。
この前頭前皮質は、感情・認知面など自分をコントロールする機能がある部位です。
この部位は外部からの刺激に敏感で、思春期以降も柔軟性を保っているのです。
つまり、この実行機能に関しては、大きくなってからでも成長が期待出来るということです。
前頭前皮質?実行機能?感情・認知のコントロール?
と言われてもピンとこない。
そんなママが多いと思います。
この、感情や認知のコントロールが出来るようになるというのは、どういうことでしょうか。
・何か嫌な出来事があった時にも感情的な行動をとらずに、理性的でいられる。
・一時的なことだけでなく、自分にとって本当にいいことが何かを見極め、そのために我慢することなども出来るようになる。
つまりは、これからの社会で大切とされている非認知能力が伸びるということなんです。
この実行機能の他に、ワーキングメモリ(情報を脳の中に一時的に保持して、それらを処理する能力)も訓練によって伸ばせることが期待できる脳の機能です。
ワーキングメモリは、例えば電話番号など誰かにかけようと思って一時的に覚えて、番号を押すときまでは覚えているけれど、押して終わって数十秒後にはもうすっかり忘れてしまっている、
というように、日常生活で何かをするために「一時的」にだけ覚えておく記憶のことです。
この能力が伸びると、より勉強や仕事の効率が良くなります。
これらの脳の機能を鍛えていくことでママの脳もぐんぐん成長します。
子どもには、様々な能力を伸ばしてほしい!と頑張るママも、自分のこととなると後回しになりがちです。
でも、ママからの影響って子どもにとって、とても大きいです。
ママが楽しんでいることは子どもも自然と好きになり
ママが苦手なことは子どもも自然と苦手になる。
おしゃべりなママの子はおしゃべり。
絵が得意なママの子はお絵描きが上手。
よくあることですよね。
ママが自分の脳の機能をさらに高めてあげることもきっと子どもに影響します。
子どもの脳の機能を高めていくこと、非認知能力を伸ばしていくことを大切に思うのであれば
ママもぜひ自分のことにもたまには時間を使ってあげてくださいね。
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